スタッフブログ岩ブロ
今回もまた、こちらの冊子から、
やはり建築業新人の頃、言われてなにそれ?と思った言葉 “げんぞう”。
「追加する柱はげんぞうでいいのか?」なんて大工さんに聞かれます。
普通は、上下の材に穴を掘り柱には角のような加工、
(ホゾと言います。)これを差し込んで外れにくくするのですが、
後から柱を入れる時は、上下の材が動かなくなっているので、
ホゾという加工をしないで留めることがあります。これを “げんぞう” と言います。
木材は時を経るにつれ、乾燥して縮んだり曲がったりするので、
こんな、加工をしてはずれにくくするのが普通で、
特に床の間の様に、
木材がそのまま仕上げになる部分では、後々隙間が出来たりしないように
このような加工は必須だと思うのですが、
その昔、
大工の源造さんという名人がいて、
そのような加工をしなくても、木材同士の取合いに隙間など出来なかったとか…。
加工のやり方に自分の名前が残っているなんて、
よほどの名人だったのでしょう…………ね(笑)。
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