墨壺

岩﨑です。

墨壺は建築の基本と言える道具、

これを手際よく使う職人さんを見ると、

それだけで、仕事が上手いんだろうなと思います。

 

この墨壺の使い初めには、

糸に十分に墨が行き渡ってなくて、墨が掠れたり着かなかったりします。

 

この時は、もう一回十分に糸に墨を行き渡らせて、

同じところで糸を弾きます。

 

このことを最初に教えてくれた先輩は「色アゲ」と言っていました。

分り易くて、ちょっとかっこいい建築用語だなと思っていたのですが、

いま考えると、その先輩以外からは聞いたことないような気がします。

建築用語ではなく、先輩のオリジナルだったのでしょうか。

 

このかっこいい言葉を伝承したいのですが、

私はこの会社では墨出しをしないので、ちょっと無理そうです。

 

そんなことより、存在感が薄くなってきた自分の色アゲが必要かもしれません。

 

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