都心部においても、設計にひと工夫すれば、コンパクトでありながらも開放的な家が実現します。近代ホームの代表、松本典朗の自宅兼、モデルハウスとしても活用している、半地下、二階リビングのFPの家をご紹介します。
大工としての長年キャリアを積んできた松本が家に求めた条件は、FP工法でした。建築当時は30代だったこともあり、この先何十年とメンテナンスが不要なレンガ積みの家を計画しました。
敷地地盤が道路よりも80cm高い位置にある土地を購入し、土地を掘り込んだ間取りを設計。道路とフラットにしたことで、吹き抜けと広い屋根裏収納を実現しています。
施工エリア | 横浜市港南区 |
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施工面積 | 108.5㎡ |
間取り | 2LDK+DEN |
耐震等級 | 耐震等級2 |
特徴 | FP工法 レンガ積み 1階全室床暖房 |
家の顔ともいえる外観は、家の形や窓の配置、外壁材の色や素材で決まります。三角屋根の傍にインパクトのある大きな軒をデザインし、レンガを纏いました。上下階で均等に整列させた窓の設計は、外からの眺めを重視したデザインです。
西日は日差しが強く、室内の奥まで差し込むので、近年の設計のセオリーとしては、西日を入れない窓の設計がスタンダードになりつつあります。しかし、FPの家であれば、どんな日差しの影響も室温に大きく左右しにくいので、好きな面から好きな形で採光をとることが可能です。モデルハウスとしての美観を重視し、道路に面した西側に窓を整列させました。
玄関はタイル張りに。本来タイルは冬の素足には冷たく感じますが、近代ホームが手がける住宅は、1階の全室に温水床暖房を入れるのが標準です。タイルは保温性が高いので、床暖を入れた場合、冬場であってもあたたかい床が実現します。
レンガ壁で描く曲線は、ゲストを自然に2階のリビングに導く動線です。
ゲストも快適に使っていただけるよう、トイレは広く計画し、ゆとりのある空間に。
敷地地盤が高いので、足元から天井まで伸びる掃き出し窓は1階には採用できません。明るさを確保しにくい1階に寝室(個室)をレイアウトしました。
間取りは、耐震性と拝観を重視した真四角の間取り。洋室(寝室)に10畳とったのは、必要に応じて部屋数をカスタマイズできるよう考慮した上です。
勾配天井で設計した2階のリビング。オープンキッチンからも緑豊かな景色が眺められる東面に大きな窓を設計しました。プランには入れなかった庭のかわりに、眺めのいい2階のバルコニーが緑を楽しめる憩いのスペース。借景の美しい住まいは、暮らしに豊かさを与えてくれます。
勾配天井で設計した2階のリビング。オープンキッチンからも緑豊かな景色が眺められる東面に大きな窓を設計しました。プランには入れなかった庭のかわりに、眺めのいい2階のバルコニーが緑を楽しめる憩いのスペース。借景の美しい住まいは、暮らしに豊かさを与えてくれます。
床は無垢の「くるみ」を使用。素足にやわらかい歩き心地も魅力です。ウォールナットの家具との統一感も意識しました。
45cmの収納が2つ並べられるよう設計した洗面脱衣室。
抜けのある東面に大きな窓とLDKを、道路に面する西面に水まわりと書斎をレイアウトしました。
家を80cmもぐらせたことで縦に広げることができた吹き抜けと小屋根裏。2階の収納は最小限に計画し、小屋根裏の収納を充実させています。
土日はモデルルームとして開放しています。
「半地下を生かして広く感じられる空間設計」の快適さをいつでも体感しにきてください。